こんにちは!のっち(@nocchi_nochilog)です!
エネファームっておすすめされたけど、実際どれくらいの電気代&ガス代になるの?
わが家はエネファームを契約してみました!
その理由は、「乾太くんがもらえるから」と「夫のテレワークにより昼間の電気代が増えるから」というものでした。
工事内容も含めて、詳細は以下の記事に書いていますので、興味があればご覧ください。
さて、この記事では、エネファームを設置して電気代とガス代が実際どうなったのかを紹介していこうかと思います。
エネファームによって本当に得になったのか。その辺りを紹介していきたいと思います。
ちなみにわが家のエネファームは、「エネファームtype S」というもので、アイシン社のものです。
パナソニックのものと異なり、お湯を作るときだけではなく、基本的に常時発電しているのが特徴です。
エネファーム設置後の電気代
まずは電気代です。
エネファームが常時0.7kWh発電しているので、0.7kWhを超えた分に対して、電気代がかかってきます。
(画像はタップで拡大するよ!以降同様だよ!)
上の画像は1カ月の電気使用量を示しています。
わが家は7月9日からエネファームによる発電を開始しているので、7月9日以降の棒グラフが急に短くなっているのがわかると思います。
電気代の節約料金
わが家の場合、戸建てに1年住む前にエネファームを付けているので、同じ7月でもエネファームを付ける前と後の比較ができません。
というわけで、エネファーム設置前の7月(7月1日~7月8日)とエネファーム設置後の7月(7月10日~7月31日)で比較していこうと思います。
(7月9日はエネファーム設置日なので、どちらにも含めてません)
ここで、エネファーム設置前と設置後の1日当たりの平均電気料金とそれを用いた1カ月の電気料金を以下の表に示します。
平均1日当たり電気料金 | 1カ月の電気料金 | |
エネファーム設置前 | 340.9円/日 | 10,567円/月 |
エネファーム設置後 | 74.4円/日 | 2,305円/月 |
差 | 8,262円/月 お得! |
上記の結果より、およそ8,200円の電気代が浮いていることになりました!
やはり電気代はかなり減るようですね。
エネファームによる売電
エネファームでは売電もできるので、余った電気を売ります。
なお、売電ができるガス会社とできないガス会社があるそうで、わが家は大阪ガスですが、売電できます。
また、エネファームtype Sは、売電するために常時700W発電する運転方式と、電気の利用に合わせて追従する方式が選べます。
電気の利用に合わせて追従する方式では、電気が余らないので、売電できません。
7月の売電は、上の図の通り23日間で2,000円程度なので、1カ月(31日間)では2,700円程度の売電になります。
エネファームによるガス代
さて、電気代は料金が減るし、売電分でお金返ってくるしで、かなり節約できていることがわかりました。
ですが、エネファームを作動させるために大量のガス代が必要になります。
ガス代の増加を見てみましょう。
ガスの使用は給湯・乾太くんがメインなので(わが家のコンロはIHです)、ガスの使用は6月も7月もあまり大差ありません。
単に7月になってエネファームが追加されただけなので、電気代とは異なり、ガス代は6月と7月を比べていきます。
まず、エネファームによるガスの使用量は下図の通り、7月9日~7月31日で62.1m3でした。
これから、1カ月(31日間)使う場合は、84m3くらいになると予想できます。
なお、これはエネファームだけの使用量です。
これに加えて、給湯や乾太くんの使用量が加算されます。
また、エネファームを導入すると、ガス代の料金体系が変わるので、単にガスの使用量だけでは比較できなくなります。
なので、請求された料金で比較することにします。
以下の図に示す通り、6月の請求と7月の請求では6,000円ほどの料金増加となっています。
ですが、7月の料金は6月28日~7月27日で、本当はもう少しガスの使用量が増えるということに注意してください。
10日間分くらいの料金が増えるので、3,000円くらい料金が増えて、9,000円ほどの増加になると予想されます。
え!?ガス料金、上がりすぎじゃない!!??
電気とガスの収支
ここまでをまとめると、以下の表になります。
料金 | |
電気代 | 8,300円お得! |
売電 | 2,700円お得! |
ガス代 | 9,000円損! |
収支 | 2,000円お得! |
こんな感じです。
なんと、電気代とガス代を比べると、お得じゃん!!!
そう思ったあなた・・・忘れてはいけません。
エネファームの導入費用を。。。
わが家はエネファームを工事費込みでおよそ140万円で設置しました。
エネファームの寿命は20年と公式はうたっていますが、実際は10年を目安にした方が良いと言われています。
つまり、エネファームが10年で壊れるとすると、毎月11,667円支払っていることになります。
・・・あれ?そうです!
2,000円お得程度では、営業のうたい文句の「エネファームの設置代金とトントンになるくらいですかね」というのが、めちゃめちゃウソということになります。
ま、まさかはめられた!?
時すでに遅し・・・
ですがこの背景にはガス代の高騰が関係してきそうです。
営業は噓をついているのか
さて、先ほどの計算で、残念ながらエネファームは大損だということがわかりました。
では、営業がウソをついているのでしょうか。
結果を見ると、大嘘です。詐欺レベルです。
ですが、この背景にはガス代の高騰が関係してきそうです。
わが家がエネファームを契約した2022年4月時点で、ガス料金は1m3当たり81円44銭でした。
それが、7月時点では1m3当たり111円46銭と爆上がりしています。
仮にガスの料金を4月時点のもので計算してみると以下の表に修正されます。
料金 | |
電気代 | 8,300円お得! |
売電 | 2,700円お得! |
ガス代 | |
収支 |
むむむ。。これでもエネファームの設置代金(11,667円/月)よりも安くなることはありませんし、到底トントンとは言えませんね。。
というわけで、わが家の場合のエネファームはいまのところ大損しているという結果になりました。
どういう家庭が得をするのか
ではどういった家庭が得をするのでしょうか。
それは、おそらくですが、「1日の中で日中含めてずっと多めの電気代を使用している場合」だと思います。
当たり前かもしれませんが、売電価格よりも買電価格の方が高いので、できる限りエネファームを稼働している方が得になるはずです。
(ただし、常時発電している方が効率は上がるので、余剰電力買取契約をやめるかどうかは悩ましいところです)
これらから、子どもがもう少し大きくなって、自分の部屋のエアコンも付けたりするようになれば、電気代の節約効果がフルに発揮されるようになるかもしれません。
当面の間は、わが家は損が続くのかも。。しれません。
さいごに
わが家のエネファームの電気代とガス代について紹介しましたがいかがでしょうか。
各家庭によって状況は異なると思いますので、もちろん得になることだってあります。
しっかりシミュレーションしてもらうことが大事ですね。
特に、そのシミュレーションについて、1カ月当たりの電気代だけで計算すると、失敗しそうです。
なぜなら、「1日当たりずっと電気を使っている状況での電気代」と「昼間は基本誰も家にいないから朝と夕方~夜に集中して使う状況での電気代」がたとえ同じでも、エネファームで発電できる料金は大きく異なります。
エネファームは最大でも0.7kWhしか発電できないので、集中して使う場合には、大きな効果が得られません。
1日中0.8kWhの場合の方が発電効果が高いことになります。
この点も踏まえて、生活リズムも考慮したうえで、シミュレーションしたほうが良い!ということが、わが家の損した結果からうかがえます。。
どうかわが家の失敗を糧に、検討してみてください。。。
あなたの参考になればうれしいです。
住宅ローンで後悔しないために、以下の記事もどうぞ!
住宅ローンをちゃんと決める方が、お得になる気がします。
他にも30坪の間取りを以下の記事でまとめていますので、良ければご覧ください!