こんにちは!のっち(@nocchi_nochilog)です!
見つけた土地が準防火地域らしいんだけど、どうなるの?窓が変わるの?
準防火地域の土地だと言われても、どうなるのか良くわかりません。
わが家の土地が準防火地域ですが、何が普通と違うのか良くわかりませんでした。。
準防火地域の土地を選ぶとどうなるかを、わが家の実例とともに紹介していこうと思います。
準防火地域とは
まずは準防火地域とは何かというところですが、簡単に言うと、「火災のときに、あんまり燃え広がらないような家を建ててね」と決められている地域のことです。
したがって、準防火地域に家を建てる場合は、その大きさや階数によって、家の構造が制限されてしまいます。
具体的に言うと、下記の表のように、延床面積と階数によって、しなければいけないことが決まっています。
(戸建てで延床面積500m2以上はなかなかないと思うので省いています)
延床面積500m2以下 | |
4階建て | 耐火建築物 |
3階建て | ・耐火建築物 ・準耐火建築物 ・一定の基準適合 上記のどれか |
1階建て&2階建て | 木造建築の場合、壁、軒裏、開口部に防火措置が必要 |
わが家の場合は、延床面積97.3m2で、木造の二階建てなので、「外壁、軒裏、開口部に防火措置」が必要になります。
では、これが具体的にどんなものになるかを、わが家の例で紹介していきたいと思います。
準防火地域の木造二階建ての例
先ほど紹介した通り、わが家は、準防火地域にある木造二階建ての家です。
この場合、どういった防火対策が必要なのか、外壁、軒裏、開口部(=ドアと窓)の4つをそれぞれ紹介します。
特に窓が見た目にもわかりやすいので、要注意です。
準防火地域の外壁
準防火地域の外壁は、延焼を抑えるような構造、素材である必要があります。
具体的には、火が移っても30分間は、壊れなかったり、熱を通さなかったりという構造にしないといけません。
わが家の外壁はニチハの「モエンエクセラード16Vシリーズ」の「ボルブストーン調V」というものです。
アクセントカラーとして、家の前面には、「モエンエクセラード16 オペリア60シリーズ」の「ムスターストーン調GS」を使用しています。
これらは、もちろん、準耐火性能を満足する外壁となっています。
例えば、モエンエクセラード16Vシリーズの公式HPを見ると、下記の図のように、「準耐火」として、45分間延焼を耐えることが記載されています。
準防火地域の建築物としては、30分以上の延焼を防ぐ性能が必要なので、満足しています。
このように、準耐火機能が付いている外壁を選ぶ必要があるので、選択肢は少し狭まります。
ちなみに、モエンエクセラードというの名前、「”燃えん”エクセラード」ですよね。。?(笑)
準防火地域の軒裏
先ほどの外壁と同じで、軒裏についても、火が移っても30分間は、壊れなかったり、熱を通さなかったりという構造にしないといけません。
わが家の軒裏(軒天)はニチハの「軒天12」というものです。
こちらも、公式HPで確認してみると、以下の画像のように、準耐火構造として性能を満足していることが記載されています。
外壁と同じように、軒裏も選択肢が限定されるので、注意が必要です。
ただ、個人的には、制限された中でもおしゃれなものはたくさんあるので、そこまで気にしなくても良いかなと思います。
準防火地域のドア
続いて、開口部=ドアについてです。
こちらのドアとしても防火性能を満足する必要がありますが、先ほどの外壁や軒裏と異なり、20分間の延焼を耐えれば良いとされています。
わが家の玄関ドアは、リクシルの「ジエスタ2防火戸」の「P16型」というものです。
こちらも公式HPのカタログを見てみると、きちんと防火性能を満足していることが記載されています。
リクシルの場合は、「ジエスタ」シリーズでも、防火戸と防火戸でないものがあり、デザイン的には同じものでいけそうです。
ただ、値段が結構変わるみたいで、、わが家と同じP16型の場合、防火戸と防火戸でないものは、20万円くらいの差がありました。
もちろん、防火戸の方が高いです。
あくまでメーカー価格ですが、やはり防火性能が良いので、値段は上がりがちですね。
準防火地域の窓
最後に、開口部=窓についてです。
これがわが家としては、見た目も変わってくるので気になっていたポイントでした。
窓も玄関ドアと同じように、20分間延焼に耐える必要があります。
そして、窓の場合は、その対処方法が2種類あって、
- 窓を防火窓にする
- 防火シャッターを付ける
上記の2択です。
わが家の場合、基本的にシャッターを付けているので、シャッターを防火シャッターに切り替えることで、窓自体は特に防火窓にしていません。
これで済めば良いですが、最近必ずと言って良いほど戸建てで使われる「すべり出し窓」がある場合は要注意です。
もちろんわが家にもすべり出し窓があるのですが、このすべり出し窓にはシャッターがつけられません。
なので、どうしても防火窓にする必要があります。
では、防火窓にするには何をすれば良いかと言うと、「窓に網入りガラスを使う」というものです。
実際に、わが家の窓で、網入りガラスが入っている窓を紹介します。
上の写真のように、斜めに線が入っているのがわかると思いまうが、これが網入りガラスを使った防火窓です。
準防火地域で、すべり出し窓(シャッターが無い窓)は、この網入りガラスになってしまうので、少し見た目も劣ってしまいます。
なので、わが家が準防火地域ということで、少しためらったのは、この窓の見た目が変わるからです。
ですが、暮らし始めて1年。。まったく気にならなくなりました(笑)
家を建てる前はあんなにも気になっていたのに。。
結論として、準防火地域だからと言って、そこまで身構えなくても良いと思います。
さいごに
準防火地域で木造二階建てであるわが家の例を元に、準防火地域に家を建てるとここが変わる!というポイントを紹介しましたが、いかがでしょうか。
結果的に、準防火地域だからと言って、そこまで気にしなくても良さそうなことがお分かりいただけたかと思います。
ただ、やはりネックなのが値段が上がることですね。
わが家の場合で、準防火地域じゃなかったら、どれくらい値段が下がるかはわかりませんが、例えば玄関ドアで20万程度の差なので、100万円くらいは変わるのかもしれません。
ですが、防火性能を満足しているので、火災には強い家ということです。
そう思うと、万が一の時も安心できるのかと思います。
これまで、準防火地域の土地をなんとなく避けてきたこともあるかもしれませんが、この記事が、準防火地域を選択するかどうかを判断するうえで、少しでもお役に立てばうれしいです。
土地探しで困っている方は、わが家の教訓を載せているので、良ければどうぞ!
他にも30坪の間取りを以下の記事でまとめていますので、良ければご覧ください!