こんにちは!のっち(@nocchi_nochilog)です!
滑り出し窓ってはじめて聞いたけど、どうなんだろう?
滑り出し窓って、防犯が優れてるって聞いたけど本当?
などなど、滑り出し窓について疑問があるのではないでしょうか。
たしかにわが家も、建築士さんに「滑り出し窓は防犯面が優れています。」と言われました。
ですが!わが家では、当初の提案では滑り出し窓を多数使っていましたが、あえて無くしました。
その理由について、紹介していきたいと思います。
さらに、本当に防犯面で優れているのか、紹介していきたいと思います。
ちなみに、わが家は土地面積31.6坪、延床面積29.4坪の30坪ハウスです!
あなたの参考になればうれしいです!
滑り出し窓とは
まずはじめに、滑り出し窓について紹介しておきます。
ここでは、こんな窓のことを滑り出し窓って呼んでるよ!というのを共有できたらと思います(おそらく一般的な分け方だと思いますが)。
滑り出し窓とは
引き違い窓のようにスライドして開く窓と異なり、外側にドアのように開く窓
という感じです!以下の画像のように、外に窓が行く感じですね。
それに対し、引き違いの窓はスライドして開くので、窓が手前とか奥とかに動きませんね。
ドアに例えてみると、滑り出し窓がいわゆる普通のドアで、引き違い窓が引戸のイメージです。
滑り出し窓をやめた理由
それでは、滑り出し窓をやめた理由を紹介します!
やめた理由はこちら!
- 開け閉めが面倒
- 網戸が内側にある
- カーテンが面倒
- 高い位置にあると開け閉めも掃除も面倒
それでは、順に紹介していきます。
滑り出し窓やめた理由① 開け閉め面倒
滑り出し窓は、「ハンドル」と呼ばれるものをクルクル回して開閉します。
よくある引き違い窓なら、窓をスライドするだけで開きますが、滑り出し窓は押したり引いたりして開けるわけではありません。
(実は、押したり引いたりして開けるタイプもあり、後で紹介しますが、これもデメリットあります)
クルッと1度回せば開くわけではなく、全開にするには7,8周しないと開きません。。
というわけで、開閉しやすい構造になってないなーと思い、やめました。
参考に、ドアの開閉時の動画を下に載せますので、良ければご覧ください。
音無し動画です。
ちなみに、すべり出し窓の開閉に使うハンドルは、下の写真のようなものもあります。
これは、「ユニバーサルハンドル」と呼ばれるもので、誰でも使いやすいデザインのようです。
ですが、存在感がすごかったので、やめました。
ちなみに、わが家がつけているハンドルは、「オペレーターハンドル」と呼びます。
押したり引いたりで開く滑り出し窓
滑り出し窓にも、押したり引いたりして開く窓、つまり、クルクルしなくても開く窓がもちろんあります。
「ハンドル」の代わりに、「取って」がついているものですが、この取ってのことを「カムラッチ」あるいは「カムラッチハンドル」と言います。
カムラッチハンドルの場合、窓の開閉は簡単にできますが、ある欠点があります。
それは網戸です。
滑り出し窓の場合、「室内⇔網戸⇔窓⇔室外」となっています。
そして、カムラッチハンドルの場合、網戸を一度開けてからでないと窓の開閉ができません。
要は、その瞬間は虫が入ったりするデメリットがあるのです。
そしてなにより、一度網戸を開けないと窓の開閉ができないなんて面倒すぎる!というわけで、わが家では、カムラッチハンドルは却下となりました。
一方、オペレーターハンドル(クルクル回して窓開ける)では、網戸を開閉せずともハンドルを回せるので、問題ありません。
滑り出し窓やめた理由② 網戸が内側
さきほど少し触れましたが、滑り出し窓の場合、網戸が窓の内側にあります。
通常の引き違い窓では、網戸は窓の外側にありますよね。
これでどうなるかというと、汚れやすい網戸が、窓を開けていないときでも、常に部屋の中にあるし見える。
ということで、網戸の掃除なんて、年に1回やるかやらないかのズボラなわが家では、網戸はできるだけ外にあってほしいと思ってます(笑)
もちろん、網戸が内側にあることで、外気にさらされる時間が少ないため、汚れにくかったり、網戸が外にないため、外観がスッキリしておしゃれになったりとメリットはあります。
ただ、それよりも、網戸が内側に来る違和感に耐えられませんでした。
滑り出し窓やめた理由③ カーテン面倒
滑り出し窓は通常の窓よりも小さいです。
縦長だったり(これを縦滑り出し窓と呼びます)、横長だったり(これは横滑り出し窓)するので、ちょうど良いカーテンがない!
もちろん、滑り出し窓用のカーテンはあるのですが、元々賃貸に住んでいた時に使っていたカーテンを使えないのが嫌でした。
ロールスクリーンというのもあるのですが、なんとなーく受け付けなくてやめました(笑)
あんまり遮光性とか断熱性とか期待できなさそうなので。。
といいつつも、わが家にも縦すべり出し窓にロールスクリーンを付けた箇所があります。
これはこれでかわいいですね。
ただ、ちょっと慎重に開け閉め(上下)しないと、きれいにクルクルまとまってくれないのがちょっと難点です。
ただ、カーテンとくらべると、隙間が空いてしまいます。
正直気にしなくても良いレベルだと思いますが、一応注意が必要かもしれません。
滑り出し窓やめた理由④ 高い位置は面倒
高い位置に横滑り出し窓(横長の滑り出し窓)をつけるとどうなるでしょうか。
滑り出し窓のハンドルに手が届かなくなって開け閉めができなくなります。
それを防ぐために、チェーンみたいなのを垂らしてそれを引っ張ることで開閉したり、専用の棒みたいなのを使って、開閉するようです。
え?めんどくね??と思ったので、わが家の当初計画にも含まれていましたが、普通に腰の高さくらいからはじまる引き違い窓に変更してもらいました。
高い位置にある横滑り出し窓は、外からの視線を気にせずに、採光できるというメリットはあるのですが、視線を遮るためならカーテンで良いのでは?と思い、滑り出し窓はやめました。
結果的に、この窓で良かったなと思います。
たしかに、横すべり出し窓の場合、その窓の下もたくさん家具が置けるのは良いかもしれませんが、やはり開け閉めが面倒なので、引違い窓で満足しています。
滑り出し窓をおすすめする人
では逆に、滑り出し窓をおすすめする人はどんな人でしょうか。
滑り出し窓のメリットは以下です。
- 窓が狭く、通り抜けにくいため、防犯面で良い
- 風を取り入れやすい
- 窓がひさしになるので雨が入りにくい
- 外観がスッキリとおしゃれになる
- 気密性が上がる
順に紹介していきます。
滑り出し窓のメリット① 防犯
滑り出し窓は、縦長だったり横長だったりするので、縦か横のどちらかの幅が狭いです。
そのため、人が通り抜けるのは難しいので、防犯面で優れていると言えます。
ただし、とても縦長または横長で人の身長を越える長さの場合は、意外とあっさりと通り抜けることができたりします。
なので、滑り出し窓=防犯最強!と、短絡的に考えると危険です。
ですが、一般的には、引き違い窓に比べると、防犯は優れていると言えます。
ただ、防犯については落とし穴もあるので、これについては、後ほどもう少し紹介します。
滑り出し窓のメリット② 風を取り入れやすい
これは滑り出し窓でも、縦滑り出し窓に限定した話です。
滑り出し窓は外側に押して(実際はハンドルをクルクル回して)開けるので、窓を全開に開けると、壁と窓が直角になります。
したがって、窓に風が当たって、室内に風が流れてくるようになります。
引き違い窓の場合、風が壁沿いに流れた場合はほとんどが室内に入らずに、そのまま壁を流れていきます。
ですが、そんな壁沿いの風も縦滑り出し窓は、風を取り入れてくれるので、引き違い窓よりも室内の風通しが良くなります。
風通しの良い家庭を築きたいなら欠かせませんね。
滑り出し窓のメリット③ 窓がひさしになる
これは横滑り出し窓限定の話です。
横滑り出し窓を開けると、その窓自身がひさしのようになります(ひさしは雨避けみたいなやつです)。
なので、横滑り出し窓の場合は、雨の日でも窓を開けることができる。。かもしれません(笑)
実際は風の向きとかで、雨が入り込んできそうなので、個人的には、何とも言えません。。
わが家では、下の写真のような小さな横すべり出し窓を、キッチン横に採用しています。
これを開けると、先ほど紹介したように”ひさし”のようになりますが、これで雨が入ってくることはほぼありません。
”ほぼ”というのは、気付かないくらいの水滴がついているかもしれないので、”ほぼ”と付けましたが、実際は、まったく気になりません。
滑り出し窓のメリット④ 外観がスッキリ
滑り出し窓はなんと言っても、おしゃれ外観です。
引き違い窓を多用して窓だらけ!となってしまうと、なんだか家としてはダサくなってしまいがちです。
ですが、滑り出し窓はスッキリしたデザインのため、滑り出し窓が多くても、そこまで気になりません。
なので、家の外観をおしゃれにしたいなーという人は、滑り出し窓がおすすめです。
滑り出し窓のメリット⑤ 気密性が上がる
滑り出し窓の場合、引き違い窓と違って、隙間が少ない構造になっています。
なので、滑り出し窓の気密性・断熱性は、引き違い窓と比べると高くなります。
あくまで引き違い窓と比べた場合ですので、滑り出し窓も増やしすぎたら気密性・断熱性は落ちますのでご注意ください。
滑り出し窓がおすすめの人とは
これまで紹介したメリットを踏まえて、滑り出し窓をおすすめする人は、個人的には、これにつきます。
外観をおしゃれに仕上げたい人!
わが家のように、外観なんて別にそこまでこだわらない!それよりも実用性を重視だ!という人にはあまりおすすめできません。
また、気密性や断熱性が上がると言う話もありましたが、そのために滑り出し窓についてするくらいなら、引き違い窓のガラスのグレードをあげた方が良いと思います。
わが家の滑り出し窓
ここまでで、わが家が滑り出し窓には消極的であることがわかったかと思います。
ですが、そんなわが家にも滑り出し窓が実は存在します。
この理由としては、「引き違い窓を配置したいけど、スペース的に縦滑り出し窓になる」というものです。
例えば、以下の画像のような箇所は縦滑り出し窓にしています。
厳密には引き違い窓でも配置可能ですが、窮屈になると思い、滑り出し窓を採用しています。
この縦すべり窓が結構よくて、部屋の換気をするときにここを開けると、とても良い風が入り込んできます。
やっぱり縦すべり窓は、換気にもってこいですね!
すべり出し窓の防犯性は、実は良くない?
ここまでで、「すべり出し窓の防犯性は、引違い窓よりか優れている。」という話が何度か出てきました。
その理由としては、「すべり出し窓は縦長または横長なので、侵入できません!」というものでした。
ですが、実際にすべり出し窓を開けてみると、、細身の人なら普通に通れる!?という気もします。
さらに、縦すべり窓の最大の欠点として、基本的にシャッターがつけられません。
わが家もシャッターがつけられないということで、シャッターなしになっています。
すべり出し窓が外に開くので、その状態でシャッターを閉めようとなるとぶつかります。
外から閉めるシャッターなら可能ですが、面倒ですよね。。
もしかすると、電動シャッターであれば、付けられるかもしれません。建築士さんに聞いてみると良いでしょう。
シャッターが取り付けられないという点からも、防犯面で確実に優れているとは言い難いと思います。
すべり出し窓は侵入できないのは本当か?
すべり出し窓は侵入するのは物理的に無理というのは本当なのでしょうか。
少し検討してみました。
上の写真のように、縦すべり出し窓は、全開しても、幅いっぱい開くというわけではありません。
なので、侵入しようとしてもわずか14cmの幅をくぐり抜けなければいけません(幅23cm窓の場合)。
成人の頭の幅が平均で15cmらしく、頭が抜けないので、どうやっても入れないのだと思います。(ちなみに夫はまったく頭が入りませんでした。)
あくまで平均なので、小さい人や、子ども、女性なんかはすり抜けることができるかもしれませんが、たしかに物理的に防犯性は高いと言えそうです。
ですが、その気になればすり抜けられるかもしれない(換気扇を伝って侵入されたという事例もあるそうです)ことから、「すべり出し窓=防犯対策は万全!」という風に考えてはいけないことがわかります。
さらに、幅23cmの窓でこれくらいなのでこれより大きい幅36cm窓などは、もう少し防犯対策を考えたほうが良いかもしれません。
すべり出し窓で有効な防犯対策
すべり出し窓で有効な防犯対策は、以下の4点です。
- 室内側に格子をつける
- 鍵を2か所以上つける
- 防犯窓を採用する
- 外側にセンサーライトを設置する
- 外側に防犯カメラを設置する
- セコムやアルソックに入る
順に解説していきます。
防犯対策① 室内に格子
すべり出し窓は外に開くので、室内側に格子を付けておくと防犯性が高まります。
ただし、非常に見栄えが悪くなります。
そして、窓の開け閉めも面倒になります。
最も確実性の高い防犯対策ですが、個人的にはあまりお勧めできません。
防犯対策② 鍵を2か所以上つける
すべり出し窓の鍵は通常1つですが、それを2つ付けます。
そうすることで、侵入しようとするときに、時間がかかるので、諦めてくれる可能性が高まります。
これは比較的簡単に設置できるので、検討しても良いかもしれません。
防犯対策③ 防犯窓を付ける
窓にもいくつか種類があって、防犯に優れた窓もあります。
リクシルの場合「防犯安全合わせガラス」などと呼んでいるようですが、窓は2枚のガラスで構成されており、その2枚の間にすごい強いガラスを入れています。
これを入れることで、よほどの強い力や複数回にわたって窓を割らないと貫通しないので、鍵を開けることができなくなります。
防犯を気にする場合、これを付けるのがベストでしょう。
防犯対策④ センサーライト
すべり出し窓付近が照らされるように、センサーライトを設置しておくのも有効です。
暗いところでこっそりと侵入できるところが狙われやすいので、ライトで照らしてやりましょう。
そうすれば、目立ってしまって、見つかる可能性が高まるので、逃げていくことが期待できます。
防犯対策⑤ 防犯カメラ
最近では、防犯カメラも安価になってきたので、個人でも十分付けられます。
電源が無くてもバッテリータイプもありますので、どうしても気になるのであれば、取り付けても良いでしょう。
近所の子どものいたずら防止なんかにも使えるかもしれませんね。
防犯対策⑥ セコムやアルソック
すべり出し窓限定の話ではなくなってきましたが、セコムやアルソックに入ることで抑止力が働きます。
セキュリティー会社のシールが貼ってあるだけで、安心感が違いますよね。
ただ、外出時に毎回、セキュリティー開始するための操作をしないといけなかったり、ブレーカーを落とすことができなかったりと、地味な不便はあります。
ですが、それで安心できるなら、仕方ないですね。
さいごに
滑り出し窓について、わが家が採用をやめた理由と、逆におすすめする人の特徴を紹介しました。
わが家にも滑り出し窓をつけた箇所はありますが、引き違い窓が配置しにくくて、開閉回数は少ないような箇所にしました。
あなたの窓選びの参考になればうれしいです。
他にも30坪の間取りを以下の記事でまとめていますので、良ければご覧ください!