こんにちは!のっち(@nocchi_nochilog)です!
「家を建てたくなったら」っていう本が気になってるんだけどどうなの~?家づくりで役に立つ?
「家を建てたくなったら」という本は、戸建てを計画する際に本を調べていると良く出てきます。
つまり名著です!
そんな「家を建てたくなったら」を戸建てを建てた経験のあるわが家がレビューしたいと思います。
実は、家を建てた後にこの本を読んだのですが、、失敗しました、、(苦笑)
もっと早く読んでおけば良かったです。
その理由とあわせて紹介していきますので、参考になればうれしいです。
本の基本情報
本のタイトル:家を建てたくなったら
著者:丹羽 修(建築家)
出版社:WAVE出版
発売日:2015年8月18日
価格:1,600円(税抜き)
最近では「令和版」というのが売られており、そちらの購入をおすすめします。
わが家は通常版を読みましたが、内容として、趣旨は変わっていませんので、今回の感想も令和版だからと言ってまったくの別物というわけではありません。
本の目次
ざっくりした目次だけ紹介します。
目次を見れば大体どんな本か理解するのに役立つと思います。
第1章 建築家と家を建てるということ
第2章 建てたい家=実現したい暮らしを考える
第3章 建築家の選び方
第4章 土地のこと、立地のこと
第5章 間取り、収納の考え方
第6章 住み心地のよい家を作るために
第7章 工務店の選び方
第8章 お金のこと
第9章 中古住宅リフォーム
目次を見てもらうと分かるかと思いますが、戸建て住宅でありながら「建築家」に戸建ての設計を依頼するという話(目線)が書かれています。
「建築家に頼むなんて、お金持ちか、デザインへのこだわりが強い人だけ」と思って回れ右しないでください!
ぜひ、この後のレビューを見てみて、ぜひぜひこの本は手に取ってほしい1冊です。
戸建てを考える際におすすめの本と聞かれると、1番はこの本だとわが家は思います。
家を建てたくなったらのレビュー
さて、「家を建てたくなったら」の感想を紹介していきます。
- 建築家目線&建築家寄りの文章に感じる
- 間取りを考える際に最も重要なこと
- 細かい間取りポイントも載っててうれしい
- 材料のことやお金のこと、幅広く網羅されてる名著!
それでは、順に紹介していきます。
家を建てたくなったらの感想① 建築家
著者の丹羽さんが建築家であることから、やはり建築家寄りの文章になっているように感じました。
「建て主・建築家(設計士)・工務店の3者がそれぞれ対等な立場で家づくりを進められる」というのが、建築家、つまり設計事務所に間取り作成を依頼する場合のメリットであると紹介されています。
確かにその通りですが、ハウスメーカーに依頼したわが家としては、これがどこまでのメリットかは正直よくわかっていません。
ですが、建築家と工務店に別々に依頼することで、将来にわたって家の相談ができるというのは、非常にありがたいことなんだろうなと思います。
例えば、「家族が増えたから増築したいんだけど、なんか良い方法は無いか」、「家のこの部分が傷んできたんだけど直し方を教えてほしい」といった内容は、前者は家を設計した人の方が適切なアドバイスをくれますし、後者は家を建てた人が詳しかったりします。
このように、相談できる人がいるというのは、長く住むにあたってはかなりのメリットではあります。
かといって、ハウスメーカーに相談ができないかと言われると、そうでもありません。
わが家はまだ築浅なので、そこまで相談することはありませんが、定期点検の際にいろいろ聞いたりしています。
なので、ハウスメーカーの場合はまったくアドバイスをもらえなくなるかと言うとそうではありませんが、建築家&工務店に頼む方が、より親密になってくれると思います。
なぜなら、建築家や工務店は、その地域限定で仕事をしていることが多く、大手ハウスメーカーのように異動で担当者がいなくなるということが少ないからです。
この辺りの内容が詳しく丁寧に書かれているので、「建築士に頼む」という選択肢を持っても良かったな・・と少し後悔しました。。
家を建てたくなったらの感想② 間取り
この本で、わが家が最も感銘を受けた部分です。
この本の主張は、「間取りを考えるには、その家でどんな暮らしをしたいかを考えるべき」というものです。
例えば、いきなり「4LDKが良いな~」とか、「リビングは20畳くらいほしいな~」といった具体的な間取りから入るのはやめたほうが良いということです。
というよりは、例えば「一家団欒、家族が集まれて会話を楽しみたい」とか「趣味を目いっぱい楽しみたい」とかを考えた方が良いということです。
その抽象的な内容を、具体化するのが建築家の仕事という風に考えられており、たしかにな~とわが家は感心しました。
ハウスメーカーも含めてですが、相手は家づくりのプロです。
間取りから入ってしまって、素人(=建て主)が家の可能性を限定してしまってはもったいないなと思いました。
かく言うわが家も、まさに4LDKという間取りから入ってしまったタイプです。。
なので、この本を読んだときに、ちょっと失敗したかもな。。と後悔しました。
もっと早くこの本を読んでおけば。。
ただ、「どんな暮らしをしたいかなんてすぐにわからない!」と思われる方も多いのではないでしょうか。
ですが、この本にはいくつかヒントがありますので、読んでみれば、あなただけの素敵な家づくりができるようになるかもしれません。
家を建てたくなったらの感想③ 細かい間取りポイント
先ほど紹介したような「間取りを考えるときの大前提」のような話とは別に、細かい間取りのポイントも書いてくれています。
もちろん、各家庭に合った間取りがベストなので、書いてあることはあくまで参考程度です。
ただ、この間取りポイント(収納についても書いてくれています)も、たしかに。。と思えるようなことがたくさん書いてあり、非常に参考になります。
詳しくはここでは書けませんが、リビングの一例だけ紹介すると、「テレビの位置」について紹介します。
リビングがテレビを見るための部屋のような間取りが多く、ある程度は仕方ないかもとしつつも、テレビがリビングのベストポジションに鎮座してしまってもったいないケースも多くあるようです。
例えば、「外の緑が見える窓」をリビングにドーンと作ることで、テレビを見る回数が減ったという事例もあるそうです。
このように、「間取りが行動を変える」というのを、著者は強く教えてくれます。
ただ、注意が必要なのは、この間取りポイントはあまり多くは書かれていないので、これをメインで買うと、物足りないなと感じるかもしれません。
家を建てたくなったらの感想④ 幅広く網羅!
間取りについてのみではなく、目次を見てもらうと分かりますが、「材料」や「お金」の話もしてくれています。
無垢材を使うことの良さや、予算をかけるならどこにかけるべきかなど、幅広く書いてくれています。
なので、家づくりをはじめる際に、はじめに読む本にもおすすめです。
「建築家さんの話は難しいかも・・」と思われるかもしれませんが、そんなことなく、かなりわかりやすく、初心者である私たちに向けてかみ砕いて説明してくれています。
ちなみに、この材料の話を読んで、「無垢材も考えれば良かったな。。。」と後悔しています。
その影響を受けて、少しでも自然を感じられるように、家に観葉植物や緑を増やしています(笑)
この本をおすすめできない人
「家を建てたくなったら」は以下のいずれかの内容が目的の場合は、物足りないなと感じてしまうかもしれませんので、ご注意ください。
- 間取りの細かいポイントがメインの本ではないので、事例は少ない
- インテリアの話は載っていない
- リフォームについては詳しくは載っていない(ただし、工務店に頼むことでリフォームしやすいという話は載っている)
- 住宅設備については特に触れられていない
- 「建築家であれば、目を引く外観の作り方に詳しそう」とわが家は勝手に思っており、その内容が書いてあるかも?と思っていたが、装飾目的のデザインの内容はほぼ書かれていない
上記について知りたいという場合は、この本はおすすめできないかなと思います。
さいごに
著者は「間取りで行動や生活は変わる」と断言しています。
これが結構衝撃的で、確かにそうかもしれないな。。と思いました。
どんな生活・どんな暮らしを誰としたいのか、そんなことを考える良いきっかけになる本です。
そしてそれが、世界に一つだけのあなたのための間取りになるということです。
本当に、家を建てるまでに読めばよかったです。。
というより、まさに「家を建てたくなったら」読むべき本なのだと思います。
本レビュー記事をまとめてみました。よければどうぞ!